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局所麻酔薬とアレルギー、チャレンジテスト

2019.07.07

投稿者
クミタス

局所麻酔薬に対する副反応は非アレルギー性であることが多く、実際にアレルギー、アナフィラキシーである例は限られるところでもあります。血管迷走神経反射などで気分が悪くなった例なども多いところでもありますが、アレルギー症状が出現、アナフィラキシーを引き起こすことがあります。

局所麻酔薬に対する副反応の既往があり、歯科治療を予定している20名に対し、リドカインなどの局所麻酔薬に対する皮膚テスト(プリックテスト、皮内テスト)および漸増皮下注射で行うチャレンジテストにより、局所麻酔薬アレルギーの有無について評価したところ、17名(85%)でリドカインに対する即時型アレルギー反応が陰性であり、同薬による局所麻酔が可能となった。一方、3名(15%)ではリドカインに対して陽性反応を示した(プリックテストで1名、皮下注射で2名)(出典・参照:局所麻酔薬アレルギー疑い例におけるチャレンジ・テストの臨床的検討)。

10歳男児。手術時に伝達麻酔として1%リドカイン10mlと0.75%ロピバカイン20mlを投与し40分後に、全身けいれんと意識障害が出現し、気管内挿管のうえ ICU 管理となった。局所麻酔薬に対するアレルギーが疑われ、リドカインチャレンジテストをおこなったところ、1%リドカイン計1.1mlの皮下注射では身体に変化はなく陰性と診断された(出典・参照:リドカインチャレンジテストを行った1学童例)。

局所麻酔薬は歯科治療や検査、手術などで使用される機会があり、今後の使用可否を検討するうえでもチャレンジテストを行うことで、実際にアレルギー反応であるかどうかを確認し得るところでもあります。

局所麻酔薬による反応においては、添加される血管収縮薬の薬理作用である場合もあり、また塩酸リドカインなどの有効成分ではなく添加物として使用されることがあるパラオキシ安息香酸メチル(メチルパラベン。防腐剤)、ピロ亜硫酸ナトリウムや亜硫酸ナトリウム(安定剤) などが原因となるアレルギー反応であることもあります。
添加物においては、他の医薬品などにも使用されることがありますが、局所麻酔薬以外の製剤使用後にも同様の症状を自覚する場合は、共通して使用されている物質についても確認できると良いかもしれません。

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