食器においては傷が付いた箇所や溝、凹み、飾りがある部分は、洗浄のしにくさもあり、食物成分が残留しやすい面があり、洗浄状況によりアレルゲンが残留する場合もあります。
材質の違いにより傷の付きやすさも異なりますが、ステンレス製のものなど食器とは異なる材質のものもある調理用ボウルにおいては、ボウルの材質の違いによりアレルゲンの残留性に違いはあるのでしょうか?
ガラス、ステンレス、ポリプロピレンのボウルに、小麦粉と水で調製したバッター液5gを付着させ、水洗、スポンジ洗剤洗浄、すすぎ操作を順次行い、バッター液の残留物をスワブ法で拭き取った。同一の拭き取り液をイムノクロマト法とELISA (Enzyme-Linked Immunosorbent Assay) 法にそれぞれ供し、小麦アレルゲンの残留性を評価したところ、小麦アレルゲンはスポンジ洗剤洗浄を実施したにも関わらず約50%の陽性率で残留はしていたが、3種類の材質のボウル間において残留性に差異 (p<0.05) はなかった(出典・参照:ボウルの材質3種類における小麦アレルゲン残留性の比較)。
上記は異なる材質のボウルにおいて残留性に差はなかったとの結果になりますが、形状、傷の状態、洗浄方法によっては、一定量残留することがあります。
食物残渣にはご飯、麺などのデンプン、卵、肉、魚などのタンパク質、揚げ物、フライ、ドレッシングなどの油脂、茶渋、カレー、ケチャップ、果汁などの色素などが含まれます。デンプンやたんぱく質は、乾燥し固まると汚れが取れにくくなるため、早めに洗浄したり、温水に漬け置き予洗することも有用ですが、漬け置いていた食器を取り出す際に、食器に残っていた食物残渣が再付着する場合もありますので、十分に洗浄、すすぎをおこなうようにします。また、アルカリ性洗浄液は、酸性物質に中和されて洗浄力が低減する性質がありますので、食物残渣を水で洗い流した後で、洗剤を使用するようにし、たわしなどで強くこすったりして食器、調理器具に傷をつけないようにするのが望ましいでしょう。
食器へのアレルゲンの残留程度と洗浄
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/2195
タンパク質が残留する食器の洗浄において
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/2661
タイナイ 玄米食パン
262kcal/100g
6092
ほんたけ
米の風味が少し強めの印象…