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粉製品以外の食品中からも検出することがあるダニ、虫

2019.12.06

投稿者
クミタス

お好み焼きミックスなどの粉製品、かつお粉といったアミノ酸を含む粉末などにおいては、その食品中でコナヒョウダニなどのダニが繁殖することがあります。ダニ抗原の1つDer 2(Der p2、Der f2)は比較的に熱に安定的でもあり、加熱調理をしても失活しない状態でダニ抗原を経口摂取することでアレルギー症状が出現する場合があります。
粉製品以外にもそうざい、加工品、また市販のみそから、ダニや節足動物が検出されることがあり、製造工程で金属製容器より木製容器が使用されていたみそからの検出が多くみられた結果も示されています。
・平成23年4月から平成25年2月まで実施した調査では、東京都内で販売されている未開封のみそ40検体中19検体(47.5%)からダニ類を検出し、15検体(37.5%)から節足動物破片を検出した。
・サトウダニのみ検出された検体は13検体(32.5%)、その他のダニ類のみ検出された検体は3検体(7.5%)、サトウダニとその他のダニ類の両方が検出された検体は3検体(7.5%)。
・みそ100g中から100匹以上検出は4検体(10%)、10匹以上100匹未満は5検体(12.5%)、1匹以上10匹未満が10検体(25%)。
・成虫以外の発育段階も多数検出された。
・味噌の製造に金属製容器を使用してダニ類が検出されたのは、11検体中1検体(9.1%)、木製容器では17検体中12検体(70.6%)であった。
・上記以外の報告例で、大分県内で生産される味噌からはダニ類が16検体中3検体(18.8%)から検出され、節足動物破片は16検体中6検体(37.5%)から検出された。

サトウダニは黒糖やみそ中などで繁殖する傾向がありますが、抗原性や他のダニとの交差反応性についてもまた改めて記載していきたいと思います。

出典・参照:味噌に混入するダニ類等の実態調査
大分県内産味噌に混入するダニ類等について

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