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2018年のアナフィラキシーによる致死状況

2019.12.09

投稿者
クミタス

平成30年(2018年)人口動態統計(確定数)より、2018年(1月1日~12 月 31 日)の国内でのアナフィラキシーによる死亡者数など原因が判明している死についての報告数を以下に記載します。

・有害食物反応によるアナフィラキシーショックによる死亡
男性0名、女性0名
2018年における死亡者は幸いなことに0人となっています。
参考:
2017年 男性1名、女性3名
2016年 男性2名、女性0名
2015年 男性0名、女性0名
2014年 男性0名、女性0名
2013年 男性1名、女性1名
2012年 男性1名、女性1名
2011年 男性4名、女性1名

・スズメバチ、ジガバチおよびミツバチとの接触による死亡
男性10名、女性2名
このうち、男性4名で家(庭)が原因場所になっています。
​参考:
2017年 男性9名、女性4名
2016年 男性20名、女性3名
2015年 男性20名、女性4名

・適正に投与された正しい薬物及び薬剤の有害作用によるアナフィラキシーショックによる死亡(ビリグラフィンショック(造影剤)、ペニシリンショック、ヨードショック、薬物性ショック、造影剤ショックが該当します)
男性6名、女性4名
参考:
2017年 男性16名、女性8名

・薬物及び薬剤の詳細不明の有害作用による死亡
男性13名、女性12名
参考:
2017年 男性17名、女性14名
2016年 男性15名、女性14名
2015年 男性9名、女性14名
2014年 男性14名、女性11名

・血清によるアナフィラキシーショック(輸血によるショック)の死亡者
男性1名、女性0名

・アナフィラキシーショック、詳細不明 の死亡者
男性17名、女性11名
参考:
2017年 男性7名、女性2名

・喘息による死亡
男性494名、女性797名
参考:
2017年 男性506名、女性934名
2016年 男性411名、女性707名
2015年 男性413名、女性724名
・喘息発作重積状態による死亡
男性132名、女性194名

・アトピー性皮膚炎による死亡
男性3名、女性0名
・アレルギー性接触皮膚炎による死亡
男性0名、女性1名
・薬物及び薬剤による全身の発疹による死亡(薬疹など)
男性4名、女性4名
・詳細不明の摂取物質による皮膚炎の死亡者
男性4名、女性1名

尚、家庭内で発生する事故にて、浴槽内での溺死及び溺水と浴槽への転落による溺死及び溺水による死亡者数の計が男性2,908名、女性3,050名と多く、内訳として60歳以上が95%を占めています。既往として高血圧、糖尿病、悪性腫瘍、虚血性心疾患、脳梗塞、高脂血症、認知症、不整脈・心房細動、パーキンソン病、腎不全が多く、冬場での発生が高い傾向が見られています。飲酒直後や睡眠導入剤等の薬物服用直後の入浴は避け、脱衣所や浴室を暖めてから入浴できるのが望ましいでしょう。

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