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早期の食物経口負荷試験と除去解除

2019.12.27

投稿者
クミタス

除去解除に影響し得る因子としては様々考えられていますが、
除去解除に影響する因子の例
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/2162
食物経口負荷試験の開始時期とその後の除去解除状況が伺える報告があります。

食物アレルギーで通院中の児で、鶏卵での食物経口負荷試験の実施歴があり、1歳時の卵白特異的IgEが50UA/ml以上で、2018年12月31日の時点で6歳児の30人において、
鶏卵の食物経口負荷試験を1歳時に開始した児は13人、2歳時に開始した児は7人、3歳以上で開始した児は10人であった。
アナフィラキシーを起こしたのは1歳以下で2人、2~6歳時で起こしたのは4人であった。
初回鶏卵食物経口負荷試験で摂食したのは、30人中26人が固ゆで卵黄、3人が固ゆで卵白、1人が炒り卵であった。
6歳時点での卵の除去解除率は
鶏卵の食物経口負荷試験を1歳時に開始した児13人中12人(92%)
2歳時に開始した児7人中5人(71%)
3歳以上で開始した児10人中2人(20%)
となっており、食物経口負荷試験を開始した時期が遅いほど、除去解除率が低い傾向が伺えます(出典・参照:卵白特異的IgE抗体価高値例における鶏卵経口負荷試験開始年齢と6歳時点での解除率との関連について)。

3歳を過ぎると除去を解除できても、児が症状出現を恐れてその食物を摂取することに抵抗を示すようになる場合もあり、早期の除去解除、そして抵抗なく摂食できるようになるためにも、食物経口負荷試験は、可能な範囲でできるだけ早い時期から進められるのが望ましいでしょう。

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