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魚によるアレルギー~ヒラメ

2020.01.23

投稿者
クミタス

魚の主要アレルゲンの1つにパルブアルブミンが挙げられ、魚種により分子構造に違いが見られていますが、魚類のパルブアルブミンは魚種間で抗原交差性があると考えられており、複数の魚にアレルギー症状が出現する要因にもなります。また、コラーゲンも様々な種類の魚における主要アレルゲンの1つであり、エノラーゼ、アルドラーゼもアレルゲンに挙げられます。

1歳1か月の男児にて、乳児期にカレイ目ウシノシタ科のアカシタビラメを摂取して、全身性の発赤、蕁麻疹が出現。検査により魚類、卵、小麦の除去を指導された後、精査目的に他院を受診。皮膚状態からアトピー性皮膚炎と診断され、治療開始。皮膚プリック検査、食物経口負荷試験等により卵、小麦の除去は解除となった。その後、魚類の経口負荷試験を実施し、アジ、サバ、サンマ、マグロ等は摂取可能であったが、アカシタビラメにアナフィラキシーを呈し、一方、同じカレイ目のメイタガレイは摂取可能であった(出典・参照:アカシタビラメでアナフィラキシーを起こした一例)。

ある魚種にアレルギー症状があった場合に、複数種の魚に同様にアレルギー症状が出現するとは限らないところですが、上記例では、同じカレイ目の中でも症状出現しない場合もあることが伺えます。

ほかにクドア食中毒では、一定量以上のクドア・セプテンプンクタータが寄生したヒラメを摂食し、下痢、嘔吐などの胃腸症状が出現することがあります。
クドアによる食中毒
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/3439

カレイ、ヒラメはマグロなどと比較してもコラーゲンが多く含まれ、魚由来コラーゲン、コラーゲンペプチド製品の原料魚となっていることもありますが、カレイ、ヒラメのアレルゲン、アレルギー症状、反応について、また追記していきたいと思います。

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