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皮膚のかゆみと糖尿病①

2020.01.30

投稿者
クミタス

糖尿病では、かゆみに過敏になりやすくなり、皮膚を掻いてしまうことで湿疹ができることがありますが、糖尿病に由来して以下などの皮膚疾患が生じることがあります。
乾皮症(皮脂欠乏症)
皮膚そう痒症
ウイルス・細菌・真菌感染症(蜂窩織炎(ほうかしきえん)、爪・足白癬など)
脂肪類壊死症
掌蹠繊維症
糖尿病手
汎発性環状肉芽腫
反応性穿孔性膠原繊維症
糖尿病性水疱・潰瘍

このように皮膚以外の臓器疾患に由来する皮膚病変、皮膚疾患をデルマドロームと呼ばれることがあり、ほかにがん、肝障害、血液疾患、消化器疾患などにより皮膚病変、皮膚疾患を生じることがあります。

糖尿病患者さんにおいては、高血糖により脱水症状が生じたり、自律神経障害により汗腺のはたらきが低下するなどにより、皮膚が乾燥し、乾燥に伴い皮膚バリア機能が低下したり、乾皮症(皮脂欠乏症)や皮膚そう痒症などを生じやすくなる面があります。皮膚そう痒症では、湿疹、蕁麻疹などの皮膚病変がない状態にもかかわらず、かゆみがあり掻きむしってしまうことで、二次的に湿疹病変ができ、さらにかゆみを悪化させることもあります。
糖尿病患者さんにおいては皮膚が乾燥する傾向にあり、細菌などの侵入による皮膚感染症リスクを低減するうえでも、皮膚バリア機能向上、角層水分量の向上対策をできるのが望ましいところでもあります。
また皮膚以外の臓器疾患に由来する皮膚病変、皮膚疾患、対策について掲載していきたいと思います。

出典・参照:全身疾患と皮膚症状オーバービュー

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