1. クミタス記事
  2. クミタス記事詳細

読み物

空気中に浮遊する食物アレルゲン量はどのくらいか?

2022.04.27

投稿者
クミタス

パン製造業、菓子製造業、製粉業など職業上、小麦粉を日常的に吸入することで、アレルギー症状を発症する場合があり、パン屋喘息とも称されています。
職業上小麦粉を吸入することで喘息症状を起こすケースとは
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/1248
また、魚介類をゆでるなど加工、調理の際に生じる蒸気を吸入することで、喘息や轟麻疹等のアレルギー症状を示すことがあります。
エビアレルギー(えびアレルギー)
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/1283

水産加工の工場内で圧力噴霧器などを使用し、魚を加工することで、空気に魚のタンパク質やその他の小さな有機粒子が付着したエアロゾルを吸入する場合があります。切り身機械が設置されたニシン工場で、エアロゾル中にどのくらいの魚タンパク質が存在するかを調べたところ、空気中のニシンのパルブアルブミン濃度は、63〜9800ng/m3の間で変動しており(中央値:630ng/m3、GM:588ng/m3)、新しいマシンは、古いマシンに比べてケーシングが優れていたため、新しいマシン周囲で発生した粒子濃度は大幅に低下していた。工場内で圧力噴霧器を使用し魚の切り身加工に従事している方においては、他の水産加工従事者や漁師に比べ、喘息や痰を伴う咳、インフルエンザ様症状を生じる方の割合が高かったと報告するアンケート調査結果も見られています(出典・参照:Exposure to Parvalbumin Allergen and Aerosols among Herring Processing Workers)。
環境とアレルゲンについては、以下でも掲載しております。よろしければご参照ください。
調理、調理場とアレルギー
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/4333
カニ加工業の方における気道炎症
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/4293
成育環境とアレルギー
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/2198
住環境の変化によりアレルギーを発症することも~山麓への移転
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/2945

    {genreName}

      {topics}