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風邪薬とアレルギー

2020.12.04

投稿者
クミタス

市販の風邪薬にも配合されることがある成分にアレルギー反応を示すことがあり、以下等が原因物質となる場合もあります。

〇主成分、薬効成分による反応例

・アセトアミノフェン
解熱鎮痛剤によるアレルギー~添加剤が異なる製剤に変更し改善することも
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/3491

・イソプロピルアンチピリン
イソプロピルアンチピリンによる蕁麻疹型薬疹・即時型アレルギー
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/3614

・ジヒドロコデインリン酸塩
含有の感冒薬を内服した翌日より全身にそう痒を伴う浸潤性紅斑、口唇のびらん、眼球結膜および眼瞼結膜の充血、角膜びらんが出現。生検組織では強い表皮細胞の好酸性壊死と液状変性,表皮下水疱を認め、Stevens-Johnson 症候群(SJS)と診断され、皮膚パッチテストの結果、含有のジヒドロコデインリン酸塩で陽性、ジヒドロコデインリン酸塩による drug-induced lymphocyte stimulation test(DLST)で stimulation index が319%であったためジヒドロコデインリン酸塩による Stevens-Johnson 症候群された例などがあります。
薬剤によるアレルギー、薬疹とは?
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/1510

・チペピジンヒベンズ酸塩

・デキストロメトルファン

・カルボシステイン
固定薬疹など。

・メチルエフェドリン塩酸塩
18歳女性でメチルエフェドリン塩酸塩を含む市販感冒薬を内服した75分後、全身に紅斑を伴う呼吸困難と鼻漏が誘発された報告も見られています。

・塩化リゾチーム(リゾチーム塩酸塩)
卵白由来成分であり、卵白にアレルギーのある方での症状出現可能性があります。
リゾチーム塩酸塩含有の一般用医薬品のかぜ薬及び鎮咳去痰薬は、現在では新たに承認されないようになっていますが(平成28年3月25日付け薬生審査発0325第4号厚生労働省医薬・生活衛生局審査管理課長通知)、購入済み商品、一部販売品で含有されているものがある可能性もありますので、ご確認ください。
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/kenkou/iyaku/sonota/iyakuhin_news/iyakuhin_news_h28.files/2280325.pdf
また、急性汎発性発疹型膿疱症を発症した例もあります。

・ノスカピン
好酸球性肺炎を生じた例の報告あり。


〇添加物による反応例

・ヒドロキシメチルプロピルセルロース(HPMC)
一部の感冒薬に限らず薬剤、化粧品に、また食品添加物としても使用されていますが、34歳女性にて含有の市販薬の内服後に、口唇の膨張、全身の膨疹、まぶたの腫れ、呼吸困難が出現した例なども見られています。

・ポピドン(ポリビニルピロリドン)
ヨード(ヨウ素)とポビドンの複合体でであるポビドンヨードを有効成分としたうがい薬を使用し、アレルギー症状が出現することがあり、ポピドン(ポリビニルピロリドン)が原因物質となることがあります。

〇カプセルの成分による反応

・ゼラチンによるアレルギー
ジェルカプセル感冒薬を服用し、ゼラチンによるアレルギーを発症。
ゼラチンによるアレルギー
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/1494

薬剤には複数の成分が含まれており、また他の様々な薬剤にも共通して含まれる成分もあります。上記は一例になり、上記以外の成分にもアレルギー反応、過敏反応を示すことがありますが、薬剤摂取後に症状出現をしたことがあり摂取後に症状が繰り返し出現している、強い症状が出現した場合は相談、受診できるのが望ましいでしょう。

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