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職業性喘息

2021.01.21

投稿者
クミタス

職業性喘息においては、職業上、頻回に暴露する物質に感作しアレルギーのメカニズムで発症する感作物質誘発職業性喘息と、刺激物質による刺激物質誘発職業性喘息があります。職業性喘息は、成人の喘息患者さんの15%を占めると見られており、ペンキ塗装、パン製造、麺製造、看護師、動物取扱、溶接、食品加工、木材加工に携わる方、化学物質に関わる方などでの発症が多い傾向があります。
茶による反応~職業性喘息など
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/3732
酵素とアレルギー~職業性喘息
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/1689

職業性喘息ではアトピー性皮膚炎、喫煙がリスク因子の1つと考えられており、最近では低分子化合物、無機物が原因物質となる例も増えています。
低分子化合物例(分子量1,000以下):ラテックス、薬剤粉塵(抗生物質、甘草、イソニアジド(抗結核薬))、パラフェニレンジアミン(染毛剤)、香料、化粧品、ローダミン(色素)、アラビアゴム、カラヤゴム、クロム、ニッケル、イソシアネート類(トルエンジイソシアネート、メチレンビスフェニルジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート(塗装/ポリウレタン樹脂製造などで取扱))、酵素洗剤、コバルト、テトリル(火薬工場で使用)など
イソシアネートによる職業性喘息では特異的IgE抗体陽性となる例は10~20%程度との示唆もあります。

低分子化合物による食物アレルギーとしては、エリスリトールによるアレルギーなどがありますが、
甘味料とアレルギー
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/2108
吸入暴露、経皮感作例含め、今後も掲載していきたいと思います。

出典・参照:職業性アレルギー疾患診療ガイドライン2016

蒸気吸入よる症状出現~染毛剤含有物質
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/3065

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