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おむつ皮膚炎について

2021.07.05

投稿者
クミタス

おむつ皮膚炎はおむつ内の蒸れた環境下で摩擦が加わり、傷ついた皮膚からの吸収性が高まっている状態で、便や尿、汗成分などの刺激物質が侵入したり、皮膚のpHが上昇することで刺激性のある細菌の活性が起こり、おむつ皮膚炎が生じると見られています。おむつ皮膚炎の発症には、皮膚の状態、スキンケア方法、便や尿と接触する時間の長さ・頻度、排便・排尿回数や、下痢便など便の状態(消化器の状態)などが影響する可能性があります。

おむつ着用部位以外にも皮疹がある場合は、アトピー性皮膚炎である可能性があり、また難治性のおむつ皮膚炎は、カンジダ(カビの一種)症や、PELVIS症候群(会陰部血管腫と骨盤周囲の臓器に合併奇形を有する奇形症候群)との鑑別が必要になることがあります。
排便・排尿後は早めにおむつを交換し、サイズの合ったおむつを使用し皮膚への刺激を抑える、刺激のより低い拭き方や洗い方を心がけ、おむつ交換や入浴の際に、強く拭いたり洗いすぎずないようにし、泡立てた石鹸でやさしく洗い、ぬるま湯でしっかり洗い流すなどして皮膚を清潔に保つことも発症予防や増悪抑制対策になり得ます。
状態が悪化していたり長く続く場合には、おむつ皮膚炎以外の可能性もありますので、早めに受診するのが望ましいでしょう。

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