1. クミタス記事
  2. クミタス記事詳細

読み物

口紅・リップクリームによる反応例

2021.11.07

投稿者
クミタス

リップクリームによるアレルギー~食物由来成分
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/3572
では、リップクリームに使用されている食物成分に反応する例を挙げていますが、口紅やリップクリームに使用される色素、顔料以外の他の成分が原因となることもあります。

口紅、リップクリームの油性成分(合成油性基剤)
エモリエント作用があり、無機粉体、顔料の分散目的などで使用されることがあります。
・化粧品成分表示名:リンゴ酸ジイソステアリル(医薬部外品表示名:リンゴ酸ジイソステアリル)
・化粧品成分表示名:トリイソステアリン酸ポリグリセリル-2(医薬部外品表示名:トリイソステアリン酸ジグリセリル)
・化粧品成分表示名:イソステアリン酸グリセリル(医薬部外品表示名:モノイソステアリン酸グリセリル、イソステアリン酸グリセリル)など
口紅使用時に唇に発赤、膨張などが出現し、口紅の油性成分として、またリップクリーム、ファンデーション、下地クリーム、頬紅などにも使用される合成分枝脂肪酸エステルであるリンゴ酸ジイソステアリル、トリイソステアリン酸ポリグリセリルによる接触皮膚炎と考えられた例なども見られています。

また、紫外線吸収剤として使用されることのある、化粧品成分表示名:メトキシケイヒ酸オクチル(旧名称)、メトキシケイヒ酸エチルヘキシル(改正名称)(医薬部外品表示名称:パラメトキシケイ皮酸2-エチルヘキシル)は、アレルギー症状を誘発する場合があるとみられていますが、口紅、リップクリームにおいても使用されていることがあります。
ほかにも酸化防止剤/防腐剤として口紅、リップクリームにおいても使用されることのあるブチルヒドロキシルエン(BHT)やフェノキシエタノールなどもアレルギー症状を引き起こす場合があります。
様々な化粧品に共通して含有される成分も少なくないところでもあり、くりかえし症状が出現するようになり症状が重くなった場合は、製品情報を控えた状態で受診し原因物質の特定や、使用製品の変更などもできると良いかもしれません。

化粧品による反応例
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/2656
マスカラ、アイライナー使用により痒くなる場合
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/3405

    {genreName}

      {topics}