Author クミタスさん
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読み物
2021.11.17
乾燥と皮膚疾患
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/3963
でも少し触れていますが、乾皮症と同義の皮脂欠乏症は、皮脂が減少することで皮膚の水分が減少し、乾燥を生じる疾患で、皮膚がカサカサしてはがれ落ちたり、ひび割れたりします。
皮膚が乾燥する要因として大きく3つ挙げられています。
・生理的要因:年齢等による皮膚生理機能の変化
・環境要因:冬季乾皮症に代表される外気や室内空調による低湿度環境、紫外線療法を含めた紫外線曝露、過度の入浴、脱脂作用の強い洗浄料や擦り洗いなど不適切なスキンケア
・非生理的要因:皮膚疾患及び全身性疾患あるいは抗がん剤の投与及び放射線治療といった医療行為に起因(医原性)
部位としては中高年者の手足、特に膝から下によくみられ、高齢者の皮脂欠乏症は生理的要因に加え、糖尿病や慢性腎不全、抗がん剤の投与などの非生理的要因に起因する場合もあります。
搔破によりさらなる皮膚バリア機能の破綻を来たすことがありますが、アトピー性皮膚炎、貨幣状湿疹、脂漏性皮膚炎、乳児湿疹、手湿疹、進行性指掌角皮症、乾癬,掌蹠角化症、魚鱗癬、毛孔性苔癬、口囲皮膚炎、皮脂欠乏性湿疹,冬期乾皮症、日光皮膚炎、強皮症、シェーグレン症候群などでも皮膚欠乏症をきたすことがあります。
皮脂欠乏症の対策としては、入浴時などに皮脂を取りすぎない、室内の湿度を高める、保湿剤の使用も挙げられ、痒みを誘発するような刺激の少ない衣類を着用することも新たな痒みの抑制対策となります。
加湿時は適度な換気にも心掛けましょう。
加湿器と呼吸器症状
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/2386
出典:皮脂欠乏症診療の手引き 2021
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