Author クミタスさん
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2021.11.29
薬剤、ゴム製品など職業上アレルギー症状を誘発し得る物質と接触する機会の多い看護職の方においての、アレルギー症状の発症状況を伺える例として以下報告があります。
400床以上の85病院の看護師430名に郵送調査を行い、アレルギー症状やアレルギー性疾患の有無と発症時期、原因となり得る物質への接触状況、職業性アレルギーの認知等について尋ねたところ 277名から回答を得た(有効回答率64%、一般病院勤務者64%、看護職経験平均17年)。現在アレルギー症状がある者は63%で、半数は入職後に症状が強くなっていた。
アレルギーの種類では植物アレルギーが34%で最も多く、金属21%、薬剤20%、食物19%、ゴム製品14%等で、ゴム製品のアレルギーは90%が入職後に発症していた。
疾患ではアレルギー性鼻炎が42%で最も多く、蕁麻疹29%、接触性皮膚炎25%等で、蕁麻疹と接触性皮膚炎は半数が入職後に発症していた。ゴム製品のアレルギーのある者は、食物、植物等様々なアレルギーがあり、疾患ではアレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎等の割合が有意に高く、また幼少期に食物アレルギーを発症している割合が有意に高かった。原因となり得る物質への接触状況では、半数以上の者がラテックス手袋、血圧計のゴム球、エタノール、抗生物質に毎日触れていた。
職業性アレルギーの認知については、聞いたことはあるが詳しくは知らない者が56%と最も多く、講義や研修の受講経験のない者が79%であった(出典・参照:菊地由紀子 佐々木真紀子 長谷部真木子 工藤由紀子 杉山令子 石井範子 秋田大学大学院医学系研究科 保健学専攻 北海道科学大学 保健医療学部看護職の職業性アレルギーのリスクと認知の実態)。
上記結果からは、看護職の方においてゴム製品によるアレルギーを入職後に発症している方の割合が多く、幼少期に食物アレルギーを発症している割合が有意に高かった、との示唆がなされています。職業性アレルギーの認知として詳しくは知らない、と回答されている方が少なくない状況も伺えるところで、重症化予防の観点からも組織としての対応も求められるのかもしれません。
合成ゴム製手袋とアレルギー性接触皮膚炎
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/4175
時間を経て症状出現するケース~手術を機としたアナフィラキシー~ラテックス、ゴム
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/3873
ゴム製品中の物質による接触皮膚炎、アレルギー反応
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/3041
ケンミン もちもちめんフォー 140g
353kcal/100g
28259
ぼうりんぐ
保存食にぴったりですね。…