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牛肉によるアレルギーの例から

2022.01.05

投稿者
クミタス

牛肉によるアレルギーについては以下でも掲載しておりますが、
牛肉、牛肉メニューにアレルギー症状がある場合
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/3259
今回は牛肉が摂取可能になった方の経緯例を掲載したいと思います。

5歳男児。2歳より牛肉アレルギーで通院していた。1歳時に調理された牛肉を摂取し、膨疹が出現したため、近医でプリックテストをおこない、牛肉が陽性、豚肉、鶏肉は陰性であった。2歳時に牛肉エキスの摂取で膨疹が出現したため、完全除去を指導され、精査目的で紹介となった。非特異的IgE16IU/mL、牛肉特異的IgE0.92UA/mLであった。牛肉1gの食物経口負荷試験をおこない、食材が接触した口周りの膨疹は認めたものの、全身症状なく、牛肉1gは陰性であった。
自宅で牛肉1gの定期摂取を開始し、牛肉の摂取量をゆっくり増量し摂取開始から半年で6gの摂取が可能になっていたが、9gで全身に膨疹、痒みが出現することがあり、一時的に増量を中止した後、増量を再開し、開始から1年半で13gまで、2年で16g、2年半で30gまで摂取可能となり、3年で制限なくハンバーグや焼肉を摂取した(出典・参照:北沢博 市川由香里 阿部聖 大場周平 伊藤沙貴子 川合英一郎 福興なおみ 森本哲司 東北医科薬科大学医学部小児科 牛肉摂取の段階的増量で制限解除可能となった牛肉アレルギーの1例)。

牛肉によるアレルギーにおいては、反応するアレルゲンによっては、加熱を十分におこなうことで症状出現の回避策となる場合もあります。
牛乳と牛肉にアレルギー症状がある場合
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/3431
今後も症例も含め掲載していきたいと思います。

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