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植物と接触する機会がある方におけるアレルギー性接触皮膚炎

2022.02.10

投稿者
クミタス

接触皮膚炎には光アレルギー性接触皮膚炎、光毒性接触皮膚炎、刺激性接触皮膚炎、アレルギー性接触皮膚炎がありますが、植物を栽培されている方や花屋さんなどで植物と接触する機会がある方において、アレルギー性接触皮膚炎を生じることがあります。

・ウルシ科植物(ウルシ、ツタウルシ、ヤマウルシ、ヤマハゼ、ハゼノキ、マンゴー、カシューナッツなど) ⇒原因物質   ウルシオール、マンゴール、カルドール
・ギンナン(外種皮)、イチョウ ⇒原因物質   ギンゴール酸、ビロボール
・キク科植物(キク、マーガレット、ヒマワリ、ダリア、ヨモギ、レタス、サラダ菜など) ⇒原因物質   セスキテルペンラクトン類(アラントラクトン、アルテグラシン A)
・チューリップ ⇒原因物質   チュリパリン A
・トキワザクラ、オトメザクラ ⇒原因物質   プリミン
・ウコギ科(カクレミノ、ヤツデ、キヅタ) ⇒原因物質   ファルカリノール
・ニンニク、タマネギ、長ネギ、ニラ ⇒原因物質   ジアリルジスルフィド
・シソ ⇒原因物質   ペリルアルデヒド、ペリルアルコール
・セリ科(セロリ、みつばなど)
・アブラナ科(ダイコン、ブロッコリーなど)
・香辛料(カラシ、ショウガ、トウガラシなど)
・ハーブ(乾燥スペアミント、バニラなど)
・ホウレンソウ
    など

植物による接触皮膚炎では、上記のアレルギー性接触皮膚炎のほかに刺激性接触皮膚炎が挙げられ、ヤマイモ、サトイモ、アロエ、パイナップル、キウイフルーツなどにおいて含有のシュウ酸カルシウムが刺激の原因となり、摂食時に口の周りにかゆみを伴う紅斑を生じたり、モモ、タケノコなどによる機械性刺激性接触皮膚炎、ニンニクによりびらん、潰瘍が生じることがあります。
抗菌・抗真菌外用薬による​接触皮膚炎についてはまた別途掲載したいと思います。

カシューナッツシェルオイルによる接触性皮膚炎~木材塗料
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/4119
レタスによる反応、アレルギー
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/2248
ハゼノキ、ヤマハゼによる接触性皮膚炎
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/3961

出典・参照:接触皮膚炎診療ガイドライン 2020 ほか

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