1. クミタス記事
  2. クミタス記事詳細

読み物

筋緊張改善剤によるアナフィラキシー例から

2022.02.24

投稿者
クミタス

筋緊張改善剤によるアナフィラキシーについては、以下で掲載しておりますが
筋緊張改善剤によるアナフィラキシー
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/4053

筋緊張改善剤は、筋肉のこりをほぐし、痛みやしびれ、つっぱり、こわばりなどを緩和する目的などで使用され、場合により発赤、瘙痒感、蕁麻疹、顔面等の浮腫、呼吸困難等の異常がみられることがあります。

朝から頭痛と肩こりの症状があり、昼食に冷凍エビピラフを摂取後、手持ちのロキソプロフェンナトリウム(60mg)とエペリゾン塩酸塩(50mg)を内服。1時間後に頸部の痒みと紅斑が出現し、次第に四肢へと拡大して呼吸困難感を伴うようになった。アレルギー性疾患治療剤のルパタジンフマル酸塩を内服したが、症状が持続するため救急外来を受診し、アナフィラキシーとして加療された(出典・参照:澤幡望 遠藤瑠璃子 神﨑美玲 水戸済生会総合病院皮膚科 エペリゾン塩酸塩によるアナフィラキシーの1例)

23歳女性。感冒症状および頭痛・関節痛に対してロキソプロフェンナトリウムを含む数種の薬剤と共にエペリゾン塩酸塩を摂取。内服2時間後に四肢末梢に血管浮腫を生じ、次第に皮疹が全身に拡大した。薬剤中止後、入院加療を行いステロイド剤の点滴静注および外用にて皮疹は軽快した。内服試験により4時間後に皮疹を生じ、原因薬剤はエペリゾン塩酸塩と同定された(出典・参照:上野孝 川名誠司 びまん性紅斑と血管浮腫を呈した塩酸エペリゾンによる薬疹1例)

症状発現までに内服後数時間を要する場合がある示唆もなされていますが、飲食後に飲み薬を摂取し症状出現した場合、薬剤が原因となっている場合があり、また薬を飲んでから時間を経て症状出現することがあることも踏まえておけると良いかもしれません。

    {genreName}

      {topics}