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カラートリートメントに含まれる染料が原因と考えられた接触皮膚炎のケース

2024.06.18

投稿者
クミタス

ヘアカラーリング製品による接触皮膚炎では、酸化染毛剤に含まれるパラフェニレンジアミン(PPD)が原因物質となることがあり、複数の報告が見られています。
蒸気吸入よる症状出現~染毛剤含有物質
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/3065
今回は、カラートリートメントに含まれる染料が原因と考えられた接触皮膚炎のケースについて掲載します。
 
55歳男性。以前に瘙痒を生じたことのあるカラートリートメントを使用した翌日より、頭部や耳介上部に紅斑、びらんを生じた。製品のパッチテストが陽性で,成分パッチテストでは塩基性青99のみ陽性であり、原因物質と判断した。製品を中止し,プレドニゾロン10mg/日の内服,ステロイド外用により改善した。以後は塩基性青99を含有しない製品を使用し,再燃なく経過している(松立吉弘 佐々木千晃 岡﨑秀規 定本靖司 愛媛県立中央病院皮膚科 カラートリートメントに含まれる塩基性青99による接触皮膚炎の1例)。

染毛剤に関連した試薬によるパッチテストでの陽性率が高い成分として、パラフェニレンジアミン(PPD)以外に、o-アミノフェノール、 toluene-2,5- diamine sulfate、p-methylaminophenol sulfate、m-phenylenediamine HCl、p-アミノフェノールなどが挙げられていますが、また他の原因物質による接触皮膚炎のケースなど掲載していきたいと思います。
過硫酸塩によるアレルギー~脱色剤・脱染剤
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/3398
メガネを使用していて皮膚炎を生じた場合
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/3245
着色料にアレルギー症状を示すのか?
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/1571
衣類が原因での接触皮膚炎において
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/4560

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