1. クミタス記事
  2. クミタス記事詳細

読み物

ピーカンナッツアレルギーとクルミアレルギー

2022.12.05

投稿者
クミタス

ピーカンナッツ(ペカンナッツ)はクルミと同じくクルミ科に属し、交差反応性があり、クルミとピーカンナッツの両方にアレルギー反応を示す方も少なくないところでもあります。
ピーカンナッツ(ペカンナッツ)によるアレルギー
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/3421

日本では2021年のナッツ輸入量のうち49.4%をアーモンド、次いでクルミが26.2%、カシューナッツが15.57%、ピスタチオ3.96%、マカデミアナッツ3.04%、ヘーゼルナッツ1.3%、ピーカンナッツ(ペカンナッツ)0.51%と、クルミの取扱量はピーカンナッツ(ペカンナッツ)よりも多いところですが、2011年との比較で2021年の輸入量は、アーモンド158.17%、クルミ228.17%、カシューナッツ216.23%、ピスタチオ158.36%、マカデミアナッツ112.98%、ヘーゼルナッツ168.28%、ペカンナッツ200.41%と、ペカンナッツの摂食機会も増えています。

クルミアレルギーを発症している方が、のちにピーカンナッツに症状出現するパターンだけでなく、クルミを摂食したことがなく初めてピーカンナッツを摂食して症状出現し、ピーカンナッツ、クルミに陽性反応であることが判明することもあります。

1歳9か月男児。くるみ摂取歴なし。母がもらった試供品のキャラメルがけピーカンナッツを少量初回摂取し、30分後に皮膚粘膜症状(Grade1)と消化器症状(Grade1)が出現した。当科受診後ピーカンナッツとくるみに対する血清特異的IgE抗体が確認された。
確定診断と耐容量確認のため、総負荷量1gの入院ピーカンナッツ負荷試験を計画した。全量の16 分の1を摂取した15分後に皮膚粘膜症状(Grade2)、呼吸器症状(Grade2)、神経症状(Grade1)が出現し陽性と判定された(出典・参照:秋庭崇人 松本恵 小嶋まゆき 田中裕子 山田啓迪 米山俊之 山崎晋 本庄明日香 稲毛英介 馬場洋介 工藤孝広 大塚宜一 清水俊明 順天堂大学小児科 くるみ摂取歴無く発症した即時型ピーカンナッツアレルギーの幼児例)。

ピーカンナッツによるアレルギー、クルミによるアレルギーについて、今後も掲載していきたいと思います。

クルミのアレルゲンの中での有用性
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/3414
クルミ(くるみ)によるアレルギー
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/2286

    {genreName}

      {topics}