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金属と脱毛

2025.05.05

投稿者
クミタス

歯科金属や食事、薬剤に含有される微量金属を口腔粘膜や消化管から体内に吸収し、掌蹠膿疱症,扁平苔癬,紅皮症、汗疱状湿疹、亜急性痒疹、多形慢性痒疹、貨幣状湿疹、また円形脱毛症を発症、増悪する可能性についての示唆もなされています。

各種治療に抵抗性の多発脱毛が見られ、口腔内にフルメタルクラウンがあったため、金属パッチテストを施行。陽性であったことから、歯科にフルメタルクラウンをカドカム冠への置換を依頼。62歳男性においては置換後3か月で、37歳女性においては、歯科治療終了後1か月でほぼ生えそろった(出典・参照:松田三千雄 ふみぞの松田皮膚科 歯科金属アレルギーが関与した多発円形脱毛症の2例)。

歯科金属はパラジウム、金、水銀、スズなど、歯列矯正用にはニッケル、クロム、コバルトなどが比較的頻度高く使用されています。金属の摂取制限により症状が出現しなくなる傾向が見られていますが、慢性歯性感染病巣や扁桃炎などの慢性炎症性疾患があることでの影響や、歯科金属以外で体内に吸収している影響可能性なども考えられる場合があります。また歯科金属と脱毛に関して情報追記したいと思います。

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