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パイナップルのアレルゲン

2024.07.06

投稿者
クミタス

イネ目パイナップル科に分類されるパイナップルにおいては、ラテックスアレルゲンと果物や野菜に含まれるアレルゲンとの交差反応から、ラテックスアレルギー患者の30~50%に発症するとの示唆もあるラテックス-フルーツ症候群の症状を生じることがあります。成人135例、小児43例、不明1例における口腔アレルギー症候群(OAS)の原因食品の内訳として、1.7%との結果も見られています(出典:特殊型食物アレルギーの診療の手引き 2015)。


パイナップルの主要アレルゲンとしては、今までに以下などが挙げられています。

・Ana c 1
プロフィリン  15 kDa
花粉や果物の交差反応の原因アレルゲン

・Ana c 2
ブロメライン  22.8 kDa
タンパク質分解酵素で、システインプロテアーゼの一種
ブロメラインは外用薬や経口薬などに使用されることがありますが、一部の抗炎症薬に使用されているタンパク質分解酵素であるブロメリンの吸入によって気管支喘息が引き起こされた症例も報告されています。

アレルギーでない反応については以下をご覧ください。
パイナップルを食べて違和感があるのはなぜ?
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/926

パッションフルーツについて〜ラテックス-フルーツ症候群
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/3522
タンパク質分解酵素システインプロテアーゼによる影響
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/2252

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