大豆のアレルゲンに関してはこちらのページでも掲載しておりますが
大豆のアレルゲン①
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/1974
アレルゲンと症状の傾向としては以下可能性が考えられています。
即時型アレルギーにおける主要アレルゲン
・Gly m 5 7Sグロブリン
・Gly m 6 11Sグロブリン
・Gly m 8 2Sアルブミン
花粉-食物アレルギー症候群(PFAS)の主要アレルゲン
・Gly m 4 PR-10
・Gly m 3 プロフィリン
大豆外皮に存在する約10kDaの低分子蛋白で、大豆皮粉塵により症状を示す場合の主要アレルゲン
・Gly m 1 LTP 7kDa
・Gly m 2 ディフェンシン 8kDa
今回は大豆外皮の粉塵を吸入することでアレルギー症状を示したケースについて掲載したいと思います。
実家は黒豆加工業の1歳6か月の男児。豆腐ハンバーグ摂取でアナフィラキシーを、豆乳摂取で口唇、まぶたの腫れを認め、大豆粗抗原sIgE軽度陽性でアレルギーと診断され大豆除去となった。
しかし、診断直後の厚揚げ誤食では症状出現せず、豆腐での食物経口負荷試験後の増量も問題なかった。大豆摂取なくアナフィラキシーを2回起こしたが、アナフィラキシーは実家帰省中に大豆粉塵吸入下で生じていることが判明し、黒豆で免疫ブロットを施行したところ、10kDa付近の蛋白に対するIgE抗体が存在し、大豆外皮蛋白吸入によるアナフィラキシーの可能性が高くなった。
経口摂取可否を判断するため実施した大豆食品全般(外皮を含む、枝豆、きな粉、納豆)の皮膚プリックテスト、食物経口負荷試験も陰性で、大豆外皮の吸入予防を行えば、大豆の経口摂取が可能となった(出典・参照:中農昌子 矢野えりか 橋本直樹 飯田陽子 高川健 森山達哉 阪井利幸 国保中央病院小児科・小児アレルギーセンター 近畿大学農学部 アナフィラキシーの原因が大豆外皮蛋白吸入と判断でき、経口摂取が可能となった大豆アレルギーの1例)
大豆外皮を含む粉塵吸入による症状出現の場合において、大豆、大豆加工品を食べた場合にはアレルギー症状が出現しないケースもあることが伺える内容ですが、吸入による症状出現、成育環境とアレルギーに関しては以下もご参照ください。
大豆のアレルゲン②
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/4429
特定の大豆加工品による食物依存性運動誘発アナフィラキシー
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/3655
成育環境とアレルギー
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/2198
茶による反応~職業性喘息など
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/3732
カレーの王子さま 顆粒 アレルギー特定原材料等28品目不使用 60g
28kcal/1皿分(ルウ7.5g)あたり
12939
ストロベリー・ジュレップ
モニターで頂きました。 …