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2015.09.20
パパイヤを食べると下痢をする、という方もいらっしゃるかと思います。
アレルギー症状である場合、そうでない場合がありますが、パパイヤの主なアレルゲンや成分についてお送りします。
パパイヤへのアレルギー症状には、以下等があると言われており
・パパイヤのアレルゲンへのOAS(口腔アレルギー症候群)
・パパイヤのアレルゲンへの反応
・パパイヤに接触してのアレルギー性皮膚炎
・ラテックスアレルギーの主要抗原との交差反応
パパイヤの主なアレルゲンとしては以下などが挙げられています。
・パパイン
青パパイヤに多く含まれるタンパク質分解酵素(システインプロテアーゼ)になり、成熟したパパイヤの含有量は少なくなりますが、アレルゲンとなり、痒みなどを引き起こすとも言われています。
また、パイナップルに含まれるタンパク質分解酵素(システインプロテアーゼ)の「ブロメライン」と構造的に似ているため、パパインにアレルギー反応を示す場合にはブロメラインにもアレルギー反応を示す場合があります。
・キチナーゼ
PRタンパク質(感染特異的タンパク質=生体防御タンパク質)の1つですが、クラスⅠキチナーゼとラテックスアレルギーの主要抗原との交差反応性が指摘されています。
ラテックスアレルゲンとの交差反応性がある果物としてはパパイヤ、アボカド、バナナ、栗、パッションフルーツ、イチジク、メロン、マンゴー、キウイ、パイナップル、桃、トマトが挙げられます。
・キモパパイン
パパインと同様にタンパク質分解酵素(システインプロテアーゼ)になり、キモパパインA、キモパパインBがあります。
椎間板に注入しヘルニアを溶かすキモパパイン療法がありますが、アナフィラキシーショックリスクもあります。
・エンドプロテアーゼ
キチナーゼ同様PRタンパク質(感染特異的タンパク質=生体防御タンパク質)の1つで、タンパク質の分子を加水分解する酵素になります。
青パパイヤにはパパイン、カリカイン(パパインやキモパパインに似たタンパク質分解酵素)、グリシル・エンドペプチターゼ(タンパク質分解ペプチダーゼ)が多く含まれます。
アレルギー反応でなく下痢をする場合は、パパイヤにに含まれる以下成分などが要因である場合もあります。
・ペクチン
水溶性食物繊維であり、お腹が緩くなる場合があります。
・パパイン
アレルギー反応でなく、摂取量が多い場合にも下痢をおこすことがあります。
・イソチオシアネート
抗炎症作用があると言われており、青パパイヤに多く含まれますが、摂取量が多い場合に下痢をおこすことがあります。
・ベンジルグルコシノレート
アブラナ科植物に含まれるグルコシノレートの成分の一種で、青パパイヤに多く含まれ、疲労回復、ホルモンバランスの調整などに期待されていますが、摂取量が多い場合に下痢をおこすことがあります。
β-カロテン、β-クリプトキサンチンを含み、葉酸、ビタミンCも多く含むパパイヤで、成人において1日に1/2個ほどで望ましい栄養摂取が可能になりますが、ビタミンAも多く含むこともあり、妊娠中、授乳中にも安全であると明確には言えない面があります。
またワーファリン服用中の方は注意が必要になります。
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