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パイナップルを食べて違和感があるのはなぜ?

2015.09.22

投稿者
クミタス

パイナップルを食べると舌や口の中がピリピリする、腹痛がある、下痢をする、という方もいらっしゃるかと思います。
すべてがアレルギー症状ということではなく、アレルギー反応でない場合の原因もありますが、パイナップルの主な成分やアレルゲンとされている物質や交差反応の可能性についてお送りします。

 

パイナップルによるアレルギー


パイナップルによるアレルギーにおいては、プロフィリン、ブロメライン(タンパク質分解酵素の一種。パパイアに含まれるパパインも同様にタンパク質分解酵素になります)などのパイナップル抗原への反応が挙げられ、ラテックス抗原と交差反応性があるパイナップル抗原によるラテックス-フルーツ症候群の症状が出現する場合があります。
ラテックス-フルーツ症候群は、パイナップル以外にクリ、バナナ、キウイフルーツ、アボカド、りんご、にんじん、セロリ、メロン、じゃがいも、トマト、いちじく、パパイヤ、メロン、マンゴー、桃での症状出現の可能性があります。

アレルギー反応でない場合


アレルギー反応でない不調をきたす要因として以下なども挙げられます。

・シュウ酸カルシウム
パイナップルに含まれ、ヤマイモやキウイにも含まれるシュウ酸カルシウムは、細胞自体が針状をした針状結晶で、手で触ったり、食べた場合に口の中や口の周りに刺激を与えます。
針状結晶についてはこちらを参照ください。
山芋で不調になる場合の食物アレルギー以外の要因

・ブロメライン(タンパク質分解酵素(システインプロテアーゼ))
抗原にもなる物質ですが、タンパク質分解酵素の作用が強く働き、空腹時に生のパイナップルを多く摂取した場合など、人によっては下痢をおこすことがあります。
また、シュウ酸カルシウム針状結晶とシステインプロテアーゼを同時に昆虫に与えると、強い殺虫効果を示すとの報告もあります。
 

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