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アレルギーの観点での地域差

2021.12.01

投稿者
クミタス

全国どこでも標準的な専門医療を受けられるよう、医療技術等の格差の是正を図る医療の均てん化が求められていますが、アレルギーの観点で以下報告もみられています。

岐阜県内の公立小中学校に通学(約16万人)し、学校生活指導管理表(アレルギー疾患用)を提出している児童生徒(5,504 人)の保護者を対象に、令和元年7 月に教育委員会の協力を得て各学校を通じアンケート調査票を配布・回収。岐阜県内の各医療圏における食物アレルギーによる食品の除去理由を比較、同意の得られた3,755人を解析、食物アレルギーを持つ人は3,457人で、ソバ、鶏卵を除去している人はそれぞれ512人、1,236人であった。ソバの除去理由に関して、採血などで反応しているため食べたことはないが除去、もしくは自己判断で除去と答えた人が岐阜・西濃・中濃・東濃・飛騨医療圏でそれぞれ59.1%,64.5%、69.9%、76.5%、83.9%、鶏卵に関しては食物経口負荷試験を受けたと答えた人は岐阜・西濃・中濃・東濃・飛騨医療圏でそれぞれ37.9%、33.9%、32.7%、23.2%、23.6%であった(出典・参照:金山朋子 川本典生 熊谷千紗 門脇紗織 川本美奈子 大西秀典 岐阜大学大学院医学系研究科小児科学 岐阜大学医学部附属病院アレルギーセンター  岐阜県内の小中学生の食物アレルギーによる食物除去の理由の地域差の検討)。

実際には摂食したことがなかったり、自己判断で食物を除去をしている方の割合、食物経口負荷試験をおこなった方の割合が地域により異なり、食物アレルギーにおける食物除去の理由に地域差があることが伺え、専門医へのアクセスの違いが影響している可能性が示唆されるところでもあります。
他地域を含め関連する報告、示唆を今後もご紹介していきたいと思います。

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