様々なきのこによる反応例については以下でも掲載していますが、
きのこによる反応①
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/1752
きのこにアレルギー症状がある場合も、すべてのきのこに反応するとは限らず、特定のきのこのみに症状出現する場合もあります。

松茸によるアレルギー例

松茸にアレルギー症状が出現した方においては、松茸以外のきのこにアレルギー反応が見られなかった方の例が複数見られています。松茸にアナフィラキシーを2度起こし、松茸でのプリックテストで陽性であったが、椎茸でのプリックテストで陰性であった38歳女性の例、23歳女性で松茸にアナフィラキシーを起こし、松茸でのプリックテストは陽性（3∔）で平茸、えのき茸、舞茸、しめじ、エリンギ、椎茸では陰性であった例などがありますが、松茸に特異的なアレルゲンに反応する場合、他のきのこに反応しない可能性もあります。
尚、松茸の傘、柄の部位別でのプリックテストではともに陽性例が見られ、どちらにも反応する可能性があります。

出典・参照：マツタケによりアナフィラキシー症状を呈し、prick to prick test と好塩基球脱顆粒試験で陽性を示した1例
他のキノコ類との交差反応を認めなかったマツタケによるアナフィラキシーの1例

症状増悪する要因可能性

症状としては摂食し15分～1時間内に口腔内、咽頭の違和感、顔面の紅潮、腫れなどが挙げられていますが、松茸を摂食し、口腔内のしびれ、咽頭部違和感、嚥下痛が出現、その後の入浴中に全身に発疹が現れ、症状増悪した方も見られています。しいたけでの食物依存性運動誘発アナフィラキシーの例もありますが、入浴による増悪、食物依存性運動誘発アナフィラキシーに至る可能性があることも想定しておけるとより望ましいかもしれません。

出典・参考：マツタケ摂取後に入浴しアレルギー症状が増悪したアナフィラキシーの1例