種によるアレルギーについては、以下にも掲載をしておりますが
かぼちゃの種子によるアレルギー
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/2752
ヒマワリの種によるアレルギー
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/2509
果物の種を摂取してアレルギー症状を生じたと見られる報告もあります。

・複数の柑橘類の種子、ピーナッツ、ナッツのアレルゲンに感作していた児2人において、オレンジの種子に対しアナフィラキシーを呈した
・スイカの果肉を摂食して症状は出現しなかったが、スイカ種子を摂食した後、アナフィラキシーを呈した。
果物の種子にアレルギー症状を呈した例では、果肉部分を摂食して症状は自覚しなかった報告も見られています。
また、バラ科サクラ属に属するサクラの一種（Prunus mahaleb、the mahaleb cherry、 St Lucie cherry）の種子は、スパイスとしても使用されていますが、同じくバラ科サクラ属のアーモンドのタンパク質との交差反応性を示唆する報告もあります。

果肉部分のアレルゲンに症状出現せず、種子のアレルゲンに症状出現する場合があり、複数の種子、堅果に症状出現する可能性も考えらるところですが、今後も貯蔵タンパク質などアレルゲンコンポーネントの特徴も追記していきたいと思います。

出典・参照：Paul Turner, Paul Gray, Melanie Wong, Dianne Campbell Allergy to fruit seeds presenting with anaphylaxis
Kimberley Cousins,Scott Sicherer,Amanda Agyemang　 Anaphylaxis to watermelon seeds
Kyle A. Noble, Changqi Liu, Shridhar K. Sathe, Kenneth H. Roux　A Cherry Seed-Derived Spice, Mahleb, is Recognized by Anti-Almond Antibodies Including Almond-Allergic Patient IgE