シソ科に分類されるタイムは、ムニエルや煮込み料理、アクアパッツア、ラタトゥイユなどの料理に、また国内で流通しているカレー、パスタソース、ドレッシング、シーズニング、スープ、から揚げ粉、フライドチキンミックス、アチャールの素（インド風漬物）、ハーブティー、一部の鍋スープ、ソース、タレ、ガム、ハーブキャンディ、のど飴、スナック菓子、米菓、一部のナッツ菓子商品などで使用されていることがあり、摂食、接触機会があります。
 

タイムに接触して皮膚症状を出現したケースとして、以下等が見られています。
・職業上、乾燥タイムを取り扱う作業をしていてタイムの粉塵に暴露した後で、皮膚症状を発症した例
・パッチテストでショウガとタイムに対して陽性反応を示した、接触性の口唇炎例（国内での報告）
・タイム精油を含むマイクロカプセルが使用されたサニタリー製品を使用していた42歳女性において湿疹が出現した例

皮膚症状以外の症状出現例なども含め、今後も追記していきたいと思います。
シソ科植物によるアレルギーについては、以下もご参照ください。
ローズマリーによる反応例
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/4621　
アロマオイルの原液使用におけるアレルギー性接触皮膚炎の例
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/3140　
シソによる皮膚炎
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/4077　
 
出典・参照：Occupational airborne contact dermatitis caused by thyme dust
Three Cases of Allergic Contact Dermatitis from Fragrant Spices.
Genital allergic contact dermatitis in response to contact to thyme in a sanitary pad